就活生必見!面接で好印象間違いなしの「自己紹介」例文
2024年2月8日
頭を抱えていますが何かお困りですか?ノートに何か書き出していますね。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
今、面接対策で自己紹介の内容を考えているのですが、何を話せばいいのかわかりません。自己紹介と自己PRって、内容が被りますよね?
確かに、自己紹介と自己PRの何がどう違うのかわかりにくくて、混同してしまう就活生は多いですね。でも自己紹介と自己PRは、本来は違うものなんですよ。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
どんなふうに区別したらいいか教えて下さい!
もちろんです!このコラムでは、自己紹介と自己PRの違いも含め、好印象間違いなしの自己紹介のやり方について紹介します。例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
自己紹介=自己PRではない!違いを把握しよう
「自己紹介を考えていたら、自己PRと内容が被ってしまった」という学生はいませんか?
自己紹介と自己PRは違うものなのですが、言葉も似ているし、何がどう違うのかわかりにくく、混同してしまう学生が多いです。
ここではまず、就活で間違えやすい自己紹介と自己PRの違いや、さらには長所や強みとの違いを明確にして、自己紹介で何を伝えたらよいのか、そのポイントを解説します。
自己紹介と自己PRとの違い
自己紹介と自己PRの内容をまとめると、以下の通りです。
- 自己紹介
自己紹介とは、自分を知ってもらうためのもの。つまり、自分について端的にまとめたものを述べる。 - 自己PR
自己PRとは、自分の強みを売り込むもの。つまり、自己紹介で端的にまとめたものを深掘りし、経験やエピソードなどをより具体的に伝え、さらにそれらからどのような事学んだか、身につけたかなどを述べる。
自己紹介、自己PRどちらも自分をアピールすることに変わりはないのですが、伝えるべき内容は少し違います。
自己紹介は自分を知ってもらうためのものです。例えるなら、「私はこういうものです」と名刺を差し出すときに添えるコメントであると考えるとわかりやすいでしょう。
名刺をもらう時にその人の経歴や長所を長々と話されては、とても印象が悪いですよね。自己紹介では自分の特徴を、端的にまとめることがポイントとなります。
自己PRはそれと異なり、自分を売り込むためのものです。自分を商品として企業に営業すると考えると、自己紹介との違いは明白でしょう。
言葉を尽くしてその商品の良さを説明するのですから、自己紹介よりずっと話が深くなるはずです。
また、自分について端的にまとめた内容を話す自己紹介に比べ、自分について深く掘り下げた内容を話す自己PRは、必然的に話も長くなるでしょう。
自己紹介と自己PRの違いをしっかり把握できていないと、自己紹介の時に自己PRの内容を話してしまい、自己紹介後に「自己PRお願いします」と言われて困ることになりかねません。
2つの違いをきちんと把握して区別するよう、注意しましょう。
関連コラム
自己PRに悩んでいる就活生必見!自分の強みを見つける3つの方法
自己紹介と自己PRの内容は被ってもいいのか?
自己紹介も自己PRも、自分をアピールすることに変わりはないので、自内容が多少被ってもOKです。自己紹介が、自己PRの要約のような形になることはありえます。
しかし自己紹介と自己PRでは、伝えるべきことやアピールするポイントも異なるので、大幅に被ってしまうのはNGです。
前述のように、自己PRは自己紹介と違って、自分を企業に売り込むための営業トークです。エピソードや経験などを交えて自分の良さを具体的に伝えるので、自己紹介よりずっと話が長くなります。
ですから必然的に自己紹介と自己PRの内容が完全に同じ話になることはないはずです。
「長所」や「強み」との違いも把握しておこう
自己紹介、自己PRとあわせて、長所や強みについても把握しておきましょう。
- 自己紹介→自分を知ってもらうためのもの
- 自己PR→自分の強みを売り込むもの
- 長所→他の人よりも優れている部分
- 強み→自分の長所の中で仕事に直結して活動できるもの
自己紹介は「私はこういう人間です」と、自分のことを短い言葉で端的に表すコメントです。
自己PR、長所、強みとは異なり、自分のことを詳しい説明するものではないということを理解しておきましょう。
面接に必要な自己紹介と自己PR文は、意外と区別するのが難しいものです。「結局、同じ内容になってしまった……」なんてことはありませんか?
キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、面接で話す内容についてもアドバイスしています。少しでも不安に思うことがあれば、ぜひ相談してください。
自己紹介を求める企業の意図とは
面接で自己紹介を求める企業の意図を解説します。
「ESでも自己紹介を書くのに、なぜ面接でも同じことを聞かれるのか?」そんなふうに、疑問を感じている学生もいるかもしれません。
ESに記載してある自己紹介を、企業がわざわざ面接で求めるのには、もちろん理由があります。企業の意図をきちんと理解し、適切な回答ができるようにしましょう。
人柄や自己表現力を見極めるため
企業が面接で自己紹介を求める意図は、その学生の人柄を見極めるためです。企業はその学生が、初対面の人たちを前に自分をどれだけアピールできるか、自己表現力があるかを知ろうとしています。
自己紹介は、面接のオープニングに求める企業がほとんどで、その学生の「第一印象」となります。
特に営業職やサービス業など第一印象が重視される職種の場合は、自己紹介を述べる姿で面接官の評価が左右されるため、ここで好印象を与えられるかどうかはとても重要です。
しっかり対策して、面接に備える必要があります。
「アイスブレイク」の場合もある
企業が面接で自己紹介を求める意図には、アイスブレイクの可能性もあります。
アイスブレイクとは、学生に心を開かせるための面接テクニックの1つです。アイスブレイクは、あまり面接と関係ない質問や雑談によって学生の緊張を和らげ、学生が話しやすい雰囲気を作るために行われます。
緊張をほぐすことで、その学生本来の姿が見えるようになり、面接官は学生のことをより見極めやすくなるのです。
その場合、面接官は自己紹介の内容から話を広げて、学生と会話をするきっかけにしようとします。
話の内容はあまり重要ではありませんが、適度に笑顔で会話を交えて、コミュニケーション能力の高さをアピールしましょう。
周りと差をつける!好印象を狙える自己紹介の伝え方
周りの学生に差をつけ、面接官に好印象を与える自己紹介の伝え方を解説します。
これまで説明してきたように、自己紹介は端的にまとまったものでなくてはなりません。短い時間で、いかに自分を表現できるかがポイントです。
ここからは自己紹介の文章構成と、実際の面接の際どのように話せばよいのか、例文をもとにして解説していきます。
1分で自分をアピールするための構成を考える
まず、自己紹介で述べる要素は以下の通りです。
- 名前
- 大学名・学部名・学科名
- 大学で学んだことや部活動など
- 学んだことでのエピソードや経験+一言でまとめた自分の紹介
- あいさつ
これらの要素を含んで、1分程度で話をまとめます。
自己紹介は自分をアピールするものではありますが、あくまで名刺を渡すときに添えるコメントのようなものです。
あまり話を盛り込み過ぎず、自分を知ってもらうために必要な情報だけを伝えましょう。
- 名前と大学名
例:「〇〇大学〇〇学部[名前]です。」 - 大学で学んだことや部活動
例:「大学では部活動のキャプテンとして大会優勝を目指していました。」 - 学んだことでのエピソードや経験+一言でまとめた自分の紹介
例:「私は部活動で何度も挫折しましたが、それでも優勝を諦めることができないほど負けず嫌いで目標達成意欲が高い人間です」 - あいさつ
例:「本日はこのような貴重な時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。」
自己紹介の始まりは、大学名と学部、名前を述べることです。
2番目に、大学で学んだことや部活動など、在学中に何をしていたのか、大学での活動を一言で述べましょう。上の例では部活動を上げていますが、専攻していた科目や留学経験、ボランティア活動などでも構いません。
それから3番目は、先に述べた大学での活動から得られた経験やエピソードと関連付けて、「私は〇〇な人間です」と、自分のことを一言で表現します。ここが唯一のアピールポイントになりますが、長くなり過ぎないように注意しましょう。
最後に、面接の機会を与えてもらったことに対する感謝とあいさつを述べ、完結です。
強調したい部分との強弱をつける
自己紹介は、強調したい部分とそうでない部分とで、強弱をつけて話すことを意識しましょう。
これまで述べてきたように、自己紹介は端的に自分を表現するものです。短い時間で自分をアピールするためには、面接官の印象に残りやすいよう、アピールしたい部分を強調して話す必要があります。
具体的には、強調したい部分ではほんの少しだけ声を大きくすること、そしてゆっくりハッキリと話すことです。あまりやり過ぎると不自然なので、あからさまでない程度にしておきましょう。
人間は緊張すると声が小さく、早口になりがちですが、少し意識するだけで、聞き手の注意をひくことができます。
そして強調する部分はもちろん3番目の「学んだことでのエピソードや経験+一言でまとめた自分の紹介」です。ここでどのように自分を紹介するのかによって、第一印象が大きく変わります。
しかし、あまり深く語り過ぎると「自己PR」や「自分の強み」など別の質問への回答と被ってしまうので注意しましょう。あくまでも、自分をアピールする表現として、最低限の情報だけ述べるようにします。
「学んだことでのエピソードや経験+一言でまとめた自分の紹介」で述べる内容については、企業が求めている人物像に沿ったアピールとなるようにしましょう。
営業職なら「負けず嫌い」「コミュニケーション能力が高い」、研究職なら「辛抱強い」「好奇心が強い」など、職種によってもアピールできるポイントは異なります。
企業が求める人物像や自分を知るためには、企業研究と自己分析が欠かせません。企業研究については、企業のHPやSNSを見れば企業理念などは載っていますし、会社説明会に参加したり、就職情報サイトや就活本などからも情報収集できます。
自己分析は、自分の価値観や傾向を知ることです。これまでの人生を振り返り、「なぜこの選択肢を選んだのか?」「どうしてこれが好きでこれが嫌いなのか?」と、なぜ?どうして?を繰り返し、自分はどういう人間なのか明らかにしていきましょう。
関連コラム
就活で自己分析が重要とされる理由2つと自己分析のやり方4ステップ
関連コラム
就活成功に繋がる!企業研究をする目的5つとポイント7つ
アイコンタクトを忘れない!
自己紹介は面接のオープニングとなるため、いかに第一印象をよく見せるのかがポイントです。そのため面接官の目を見て、しっかりアイコンタクトを取りながら話しましょう。
相手の目や表情を見て話すことは、自分の言っていることが相手に伝わっているかどうか確認しながら会話を進めるということであり、人とコミュニケーションを取る際に当然のマナーです。
しかし面接となると緊張してしまい、アイコンタクトを忘れてしまう学生が多くいます。視線を逸らすと自信がないようにも見えますので、きちんとアイコンタクトを取るように意識しましょう。
また、緊張して硬い表情をしていると、怒ったような怖い顔にも見えてしまいます。あまりニコニコしすぎるのも不自然ですが、軽く微笑むような意識で、柔らかい表情を作るようにしてください。
ここで笑顔を見せられると、しっかり準備をしてきた、自分に自信をもって面接に臨んでいるというアピールにもなります。
自己紹介でのマナーは、第一印象を決定づける重要なポイントです。姿勢を正して手は膝に置くなど、面接の際の最低限のマナーは守るように気を付けましょう。
集団面接では“全員に問いかける”こと
集団面接で自己紹介をするときは、面接官だけでなく、その場にいる全員に対して自己紹介をしているという意識で話しましょう。
就活初期には、個別面接ではなく集団面接となることがほとんどです。集団面接では、学生が周りの人たちへのどのような態度をとるかということも見られています。
周囲に配慮できるか、協調性のある人物かということも評価の対象になりますので、忘れないようにしてください。
自己紹介は“第三者からの確認”が大切
自己紹介は端的にまとめながらも、1分ほどの短い時間で自分をアピールするという難題です。
自分一人で判断するのでなく、第三者の印象を聞いたり、意見を求めたりして、より良いものに改善していく必要があります。
自己紹介を確認してもらう際は、大学のキャリアセンターや就職エージェントなど、就活に精通したプロの意見を求めましょう。なぜなら就活に関する豊富な知識から、友人や親族などより適切なアドバイスをもらえるからです。
就職エージェントの主催する相談会なら、自己紹介だけでなく就活全般に関して、企業側の意見も踏まえた貴重なアドバイスをもらえるのでオススメです。
キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、自己紹介・PR・長所・強みなども含め、就活のことなら何でも相談できます。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンでアドバイスしますので、一人で悩まず、ぜひ相談してください。
【例文】第一印象をよくするための自己紹介
参考までに、第一印象をよくする自己紹介の例を、3つご紹介します。
例文1:アルバイト経験からコミュニケーション能力をアピールする
- 〇〇大学〇〇学部[名前]です。
- 大学では陸上部に所属し、練習のない日はスポーツ用品店で接客販売のアルバイトをしています。
- 初めてのお客様に話しかけるときは緊張しますが、お客様の立場に立って話をするようにいつも心掛けています。お客様と仲良くなってニーズを引き出し、プラスアルファの商品を提案するのが得意です。
- 本日はこのような貴重な時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。
例文2:ボランティア活動から積極性をアピールする
- 〇〇大学〇〇学部[名前]です。
- 大学では英米文学を専攻し、休日は外国人観光客の多い鎌倉で、通訳ガイドのボランティアをしています。
- 文化の違う外国の方々を案内すると、毎回、それまでの自分にはなかった価値観に気づかされ、新しい発見があります。そうした経験から、私は社会人になっても積極的に異文化圏へ出て行って、クローバルに活躍できる人間になりたいと思っています。
- 本日はこのような貴重な時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。
例文3:学業から忍耐力や知的好奇心をアピールする
- 〇〇大学〇〇学部[名前]です。
- 大学では有機化合物を分解する光触媒について研究しています。
- 研究では理論を構築し、それに基づいて実験するのですが、思うような結果が得られないこともよくあります。しかし失敗を繰り返すたびに学ぶことがたくさんあり、違ったアプローチを試みることで少しずつ求める結果に近づいていくことに、私はやりがいを感じます。
- 本日はこのような貴重な時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。
アピールしたいことはいろいろあると思いますが、話が長くなり過ぎないよう、1つに絞ってください。
エピソードについても、あまり具体的になり過ぎず、簡潔にまとめます。少しくらいわかりにくい表現や専門用語が含まれていても、説明すると長くなってしまうので、そのままで構いません。
面接官が「それは何かな?」と興味を持ち、質問されたら説明できるようにしておきましょう。
悪評価に繋がる!自己紹介を述べる際の注意点
自己紹介では、短所やマイナスの点を言ってはいけません。自己紹介で短所を言うのは、「私は価値のない人間です」と自分を紹介するのと同じです。
せっかくこれから面接をしようというのに、そんなことを言われたら面接官はがっかりしてしまいます。
自己紹介は面接の冒頭で、あなたの第一印象を決定づける大切なものです。自分の紹介をするのにわざわざマイナスのことを言って、悪い印象を与えてしまうことのないようにしましょう。
また、繰り返しになりますが、アピールする内容を掘り下げすぎてはいけません。自己PRや自分の強みなど、他の質問とハッキリ区別して回答しないと、面接官に質問の意図が理解できていないと思われてしまいます。
面接官は自己紹介から、その学生が端的にどんな人物か、概要を知りたいだけなので、伝えるべきことを簡潔にまとめるようにしましょう。
就活の自己紹介にはコツがある!
最後に自己紹介のポイントをまとめておきます。
- 自己紹介と自己PRはイコールじゃない
- 自己紹介は自分を知ってもらうために簡潔にまとめものを述べる
- 短い時間でアピールするために強調したい部分に強弱をつける
- アイコンタクトをしっかり取り、ハキハキと話す
- 自己紹介では短所やマイナス面を述べてはいけない
【自己紹介のまとめ】
自己紹介は良くも悪くも、あなたの第一印象を決定づける大切なものです。短い時間で自分を存分にアピールするためにも、しっかりと対策を打ちましょう。
また、短い時間で自分をアピールするための自己紹介を作るには”第三者からの意見”がとても重要になります。今回は頼るべき他人として就活エージェントや大学のキャリアセンターをオススメしています。なぜなら豊富な就活に関する知識の中から、あなたの最大限アピールできる自己紹介を一緒に考えてくれるからです。
キャリチャンでも一緒に自己紹介を考え、内定獲得のサポートまで行う就活支援サービス「面接サポート」を開催しています。志望する業界や企業に好まれる自己紹介を教えます。ぜひ参加してみてください。
面接サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。